先日、「大阪府庁16年間の出来事のリスト」という記事をアップしました。
今回は、そのリストのうち直近の、ちょうど一年前に起きた出来事である、
「●2017年度 大阪府環境農林水産部で組織的におこなわれた維新府議の一般質問QAの事前準備について、勇気を出して「府民への裏切りだ」と幹部に進言。でも私には何の返答もなし。その数か月後に、読売新聞にすっぱ抜かれて「忖度」と報道されたが、幹部は反省するどころか、内部会議で「大石がたれこんだ」と言ったようだ、違うのにな。」
について、時系列で、ことの顛末を詳しく書きたいと思います。
なぜこれを書くのか。
大阪府庁に、まっとうな大阪府になってほしいからです。当時、内部で勇気を出して意見をしても変わらなかったのは本当に悔しかったです。私が退職を決断した事件の1つでした。
以下、たくさんのかたにお読みいただき、一緒にこの問題を考えてほしいです。
●2017年9月14日
大阪府 環境農林水産部 総務課から、以下の「部長指示メール」が各課に出される。
(組織でおこなわれたことなので個人名は私の編集で削除してます。)
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From: ■■■■
Sent: Thursday, September 14, 2017 2:50 PM
To: ■■■■; ■■■■; ■■■■; ■■■■; ■■■■; ■■■■; ■■■■; ■■■■; ■■■■; ■■■■; ■■■■
Cc: ■■■■; ■■■■; ■■■■; ■■■■; ■■■■; ■■■■; ■■■■; ■■■■; ■■■■; ■■■■; ■■■■; ■■■■; ■■■■; ■■■■
Subject: 維新一般質問の売るネタについて
各室課企画担当者 様
お世話になっております。
本日、部長より指示がありました。
「堺市長選を控え、維新議員は選挙の応援活動を行っており
議会の質問について何も考えていないと思われる。
そのため、選挙終了後(25日以降)に何か項目ないかと
問われるため、事前にネタを集めておけ」というものです。
・過去、議員から質問された項目の継続質問
・議員から問い合わせのあったもの
・議員関係なく売り込みネタ など
お忙しいところ申し訳ありませんが、9月19日中にいただければと思います。
【維新一般質問議員】
・横倉廉幸議員
・三田勝久議員
・土井達也議員
・青野剛暁議員
・河崎大樹議員
・山本 大議員
・前田洋輔議員
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メールタイトルだけでもアウトじゃないでしょうか。
私も見たときは、大組織が、真昼間からこんなメールをシラフでやり取りしているなんて、びっくりぎょうてんでした。
我が部もここまで来てしまったか、と。
上記メールは、私に直接届いたものではなく、複数の職員から「これって大丈夫なのか」という相談が私に寄せられて知ったものです。
なので、私が気付いたときには、もう組織としてこのメールは完全に下ろされ、また一担当者ではなく課長などの管理職の指示を受けながら、4件の「ネタ」が集約され終わっていました。
また、秘匿されるでもなく、通常の「照会もの」の共通フォルダ(所属員は誰でもアクセスできる)に保存されていたので、罪悪感は全くなく通常の業務として貫徹されました。
これは、府の政権与党(維新)の議員にだけ質疑をあらかじめ用意する、という組織的業務であり、政治的中立という観点からも不公正ですし、また、八百長議会に手を貸し公正な議会運営をさまたげ、府民を裏切るものです。
私が幹部に意見したけどスルーだったことや、のちに新聞社にすっぱ抜かれたときの府庁内部の納得のいかない対応のことなどは、ちょっと長くなりそうなので、続きは後日にアップします。