2024年5月22日【内閣委員会】、大阪万博に関して、3月28日に起きた工事中のメタンガス爆発事故と、学校の遠足動員について、自見国際博覧会担当大臣に質問しました。
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星野委員長 次に、大石あきこ君。
大石 れいわ新選組の大石あきこです。
大石 先ほどの質疑でもありましたけれども、万博協会の説明では、このパネル(02)なんですけれども、
大石 左側が消防署の火災時系列の記録なんです。
これは元々、全然万博協会が情報を出さないので、大阪市民の方が情報公開請求をして、
消防の記録からして「おかしいやないか」という話になって、ようやく5月19日に朝日新聞が報道した、
それをパネル掲載しているものですけれども、先ほどの、「4時間半何をやっていたんや」というお話ですね。
この記録、資料2(A-1)の消防署の記録の方を見ていただいたらそうなんですけれども、
10時55分にメタンガスの爆発が発生して、15時半、4時間半後に消防署に電話連絡があった。
「この4時間半何をやっていたんや」という話が問題になっているわけで、「工事業者にはしっかり指導しているんだ」と
自見大臣もおっしゃっていて、万博協会もこの工事業者に指導していると言っているんですけれども。
ただ、この資料をよく見ていただきたいんですけれども、10時55分の5分後、11時に、
これは工事業者ですね、この工事の施主は万博協会、工事を請け負っているのが鹿島建設・飛鳥建設共同企業体という、
JVなんですけれども、それの鹿島側が請け負った工事部分なんですけれども、鹿島が、工事業者が、
「爆発発生5分後の11時に爆発が起きたことを関係先に連絡した」と書いているんですよね。
これは万博協会なんですね。
ということ自体が発覚したのが昨日です。万博協会は、自分でそれは言ってこなかったんです。
万博協会に、5分後に工事業者が施主に通報していますので。
だから、「4時間半何をやっていたんや」と万博協会が言えるものではなくて、
「万博協会は何をやっていたんや」という問題ですよね。
これは、4時間半何をやっていたかは、昨日出てきたのでまだ分かっていません。
なので、大臣には今、回答は求めませんが、「4時間半万博協会は何をやっていた」、だって、下手したら、
「電話連絡するな」と言っていた可能性もありますので、万博協会が4時間半何をやっていたか、
これから明らかになると思いますし、私も調べを進めていきます。
万博協会がまだ出していないものを二点言っておきます。
これは、写真、唯一公開されている写真、これだけなんですよ。爆発事故は100平米なので、10掛ける10メートルなので
かなり大きいのに、見切れている写真一枚だけなので、市民の方も「出せ出せ」と言っているのにまだ出していないので、
自見大臣から、(写真を)さっさと出してください、見切れていますので。それが一点。
(資料A-1、A-2)2024年5月19日朝日新聞 消防署の記録に基づき爆発事故の状況がわかる
あと、消防署の事故記録。ここは、下が続いているんですけれども、そこで、朝日新聞も報じていますが、
「床が破損した」と万博協会は言っているんですけれども、「床と天井が破損している」と消防署は記録しています。
(資料B-1、B-2)2024年4月19日万博協会の事故発表 天井の損傷について記載がない
それも万博協会は認めていなかったんですけれども、本日、正式に認めたみたいですね。
「万博協会が認めたんです」ということを大阪府市が地方議員に紹介しています。
それと同時に、先ほど、工事業者の鹿島も、「天井と認識していたんやけれども、ちょっと報告違いやったみたいや」
みたいなことを取材に、私の調査ですけれども、回答があって、まだちょっと、先ほどのことなので
まとめられていませんけれども、「床」だけじゃなく「天井」にも(被害が)あっていたのに、本日認めているという状況ですので、
先ほど「何時に報告があった」ということで、「うんうん」とおっしゃっているので、大臣、もっとこの万博協会、やばいので、
隠し過ぎているので、ちゃんと調べて、すぐに出してください。
これは調べをしたら、もう万博、中止せざるを得ないですよ。
そもそもこんな万博協会、事故を隠してやっておりますので、この万博は中止せざるを得ない。
そして、このような状況のままで進行しているのが子どもたちの遠足です。
遠足は文科省の所管だからという省庁への問合せの結果だったので伺いませんけれども、大阪を中心に、
今、学校現場は大混乱しているんですね。
といいますのも、この5月末、こんなことが起きたのに放置して、5月後半になってやっとマスコミにばれて、
いろいろ万博協会も今日の段階でも新たに認め出したりとかしている中で、
粛々と5月末を締切りとして「子どもたちに遠足を申し込め」というのを大阪府が続けているんですよ。
これもやはり万博担当大臣の責任で、「これは中止や」、「一回止めなあかん」と言っていただきたいんですよね。
というのも、遠足も結構むちゃくちゃなんですね、とにかく全てがむちゃくちゃなんですが、大阪府だけではないです。
これは大阪府以外、近畿の他府県でも同じ動きがあるんですけれども、大阪府が出している資料では、
大阪府は小中高と無料招待事業で進めている。
「無料なんや」、これは税金ですけれども、
「税金でもう無料チケットを買うたんや」と。
これは引率の先生も入れて、約95万人いらっしゃいますので、来年の4月から7月に1日1.4万人入場するという、
かなりむちゃな事業を計画していて、それを各学校に、まだパビリオンのことも決まっていないし、休憩所がここですね。
(パネル01の)この絵の、今回の(メタンガスが)爆発、これは350億円の木の枠ですね、その隣のブースの、グリーンワールドというブースの
この赤いところの、火災発生している、ここ、トイレ棟が爆発したんですけれども、このエリアで休憩所があって、
「ここが子どもたちの休憩所や」という話で、「はよ5月末までに申し込めや」と大阪府が言っていて、「そんな、無理やろ」と、
無理に決まっているじゃないですか。
「でも、もう無料でチケットを買うたで、5月末までに申し込め」と。
これは物すごく問題があって、遠足というのは、「何か面白いところへ連れて行ったるから」と適当なおっさんが言っているとか
そういう話ではなくて、遠足にはちゃんと”めあて”、”獲得目標”があるんですよ。子どもたちに何を学んでもらうか。
ここは一切分からないんですよね。パビリオンも希望を出せないんですよ。イスラエルの館に行かされるのか何か、出せない。
勝手に万博協会が割り振るということになっていて。
だから、子どもたちに何を学ばせていいのかさっぱり不明な中、申し込まなければいけないということに、
学校の先生が頭を悩ませているんですよ。
忙しい学校の先生や校長先生に、そんなことで頭を悩まさせないでください。
私としては、万博は中止するしかないんですね。
そもそもここまでむちゃくちゃになってしまった万博協会が、このように工事業者にまで口裏を合わさせて、
いろいろ隠しているという、この万博というのがここまでむちゃくちゃな背景には、
やはり夢洲開発が間違っているという問題があるんです。
この夢洲開発というのは、松井一郎元市長がカジノを誘致させるというために夢洲開発を決めています。
カジノ誘致に当たり、万博も呼び込むことで、国のお金、そして、それは国民のリソースですよね、
それをこの夢洲開発にぶっ込むことができるから、だから「2025年にカジノと万博を同時開催や」と決めて進めてきた。
だから、これが根本のスタートなので、ここが根本から間違っているので、結局、蓋を開けてみたら、
これはごみの処分場ですから、メタンガスは向こう数十年発生します。
今、1日1.5トンが発生すると、これは赤旗の調べですけれども、言われています。
だから、ずっとメタンガスがこの場所でも出るし、ほかでも出るんですね。
むちゃくちゃな場所なんです。もうそもそも中止するしかないんです。
これから更に万博協会の情報隠しが、注目されていますから、明らかになると思いますし、私も力を尽くしていきますけれども、
やはり根本は万博中止しかない
これを申し上げて、終わります。
※衆議院、内閣委員会 会議録より転載。大石あきこ事務所にて編集
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