住民の声を無視し維新、公明の反対多数で直接請求否決 報告①

※トラックに山のように積まれた21万筆の署名

引用元 朝日新聞デジタル

7/29府議会 傍聴参加者からの報告①(Mさん)

 7月29日(金)大阪の命運を決める大きな出来事がありました。IR、カジノの住民投票を求める直接請求の否決が否決されてしまいました。この直接請求をするのには、大阪府在住の方の署名を50分の1(15万筆)集めなければいけなく、その集め方もかなり限定的で通常ではその半数さえも集まるか危うい署名でした。しかし、この署名に市民は本気でした。なんと通常では不可能だ、無謀だと言われていた署名を何と有効署名数15万筆を大きく上回る21万筆の署名を市民の力で集め上げたのです(総数210,134 筆・有効数192,773 筆)。

 そして、来る直接請求を審議する臨時府議会の日、大阪府庁前に住民投票を求める様々な人があふれかえり、府庁内でいるであろう吉村知事に対して、太陽の日差しが降り注ぐ炎天下の中、市民が座り込みをし、マイクを握りそれぞれ住民投票をしてほしいその思いを叫びました。この声が吉村知事に届いているに違いない現場にいたすべての人がそう思ったはずです。

お昼になり、議会の傍聴券を求める人たちで府庁前に100人近い行列ができました。

※住民投票を求め座り込みに結集した人々

※傍聴券を求め並ぶ人々

引用元 Twitter @enokida

 

 それほどこの署名を集めた方の思いは強く、議会の方たちが私たちの声を聴くのか見届けたいその思いで100人の行列ができたのです。しかしそこにも壁がありました。私は運よく傍聴することができたのですが、コロナの影響で46人しか入れず、並んでいる方の半数以上が議会の傍聴席で見守れないそんな事態が起きたのでした。また、その残りの20人は別室で傍聴することになったのですが、残りの人々はモニターでさえも傍聴できない事態になりました。部屋の外からは府庁に対して抗議の声があふれかえっていました。そんな時、求める会の方々が事務所を開放し、何とか全員が見られるように場所を提供してくれ、何とか全員が議会を見守れる体制を作ることができたのです。その後議会が始まりました。

 

 5人意見陳述人の鋭い質疑の後、まず初めに登壇したのは維新でした。

 初めの第一声は「この21万筆という数字に対して我々は重く受け止めています。」でした。その言葉を聞き維新もついに住民投票賛成か、そう思った瞬間その期待は、儚く散ることになります。その言葉の後、展開されたのは吉村知事とのわざとらしい質疑応答で教科書に書いたような全くの茶番でした。その質疑の終盤に、カジノ依存症についての茶番劇がありましたが、吉村知事の「依存症対策のトップランナーを目指す」との発言に、質問している本人が恥ずかしいのか、顔を真っ赤にして茶番劇を繰り広げていた場面はいまだに頭から離れません。その茶番の末に住民投票の必要はないと発言し、市民をイラつかせました。

 

※茶番の答弁を繰り返す吉村知事

引用元 毎日新聞

 そのあとに公明党の質疑があり、先に言っておくと一番ひどかったのが公明党です。公明党は住民投票に賛成するのか、反対するのか前日まで右往左往している状態でした。しかし維新と同じように「この21万筆という数字に対して我々は重く受け止めています。」といい賛成するのかと思えば維新の質疑を下手に暗記したような茶番にもならない茶番を繰り広げ最後まで賛成、反対はっきりさせることなく質疑を終了させました。

 そんな中、自民党の質疑があり、カジノ賛成派として住民投票に賛成するとの言葉に傍聴席から「おおー」との声が上がり、カジノ賛成派であるにしろ言っていることは普通でしたが、その前の2つの質疑があまりにも酷すぎたため、珍しく自民党が輝いて見えました。

 

 その後立憲、共産などの会派が続くのかと思いきや、議席の数が5以下の会派は質問できないため、議案を提出し、採決をとりましたが、反対多数で質問することができませんでした。(勿論の事、維新、公明は反対です。)

 数が少ないから質問できないそんなことが許されていいのでしょうか。そんな疑問がおそらく傍聴していた人々の頭の中に駆け巡ったと思います。

 この採決が終わった後2時間半に及ぶ長い休憩がありました。しかし、傍聴席にいた人は休憩時間を知らされておらず、傍聴席から離れることができないそんな状態が2時間半続きます。

 長い休憩が終わり、最終弁論が始まりました。議会の裏でそれぞれの会派が悩んでいたのであろうと思っていた矢先、維新はあっさり反対、公明はゴニョニョ言った挙句反対し、自民党は自分たちの出した改正案が否決され反対や採決を辞退するほかならないそんな結果に終わってしまいました。

 

※採決の様子(維新、公明などの過半数で否決)

引用元 UCO-大阪コミュニティ通信社

私たちが署名を汗水たらして一生懸命集めやっとの思いで形にした直接請求をたった一日で終わらせた挙句、維新の議員が傍聴席に向かって「はよ出ていけや」と暴言を吐く始末。

※傍聴席の市民に暴言を吐き嘲笑する維新の永井議員

引用元 Twitter @yabusanga | 182 followers

 しかし、これで負けたわけではありません。このカジノを作るためには国の認可が必要となってきます。その中でも住民合意が得られているかが争点となり、今回の直接請求の否決で住民合意が得られていないのが明らかになりました。今後私たちは、国会前での座り込みなどの抗議活動を通して国に認可を下ろさせないように訴えていく事が必要となってきます。また、大石あきこも国会で認可を下ろさせないよう必死で戦っていきます。

 

 戦いはまだ始まったばかり、このまま維新、公明を野放しにしてしまえば議会から民主主義が消えたままになる。一刻も早くこの茶番を終わらせる必要がある。次の選挙で市民を怒らせたらどうなるのか思い知らせてやりましょう。

 

報告②(Hさん)もぜひお読みください!

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